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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第43章 新しい形の未来が見える
[1月18日](日) 風景:家族会議 @食卓
4人が暖かいコーヒーと共に、久しぶりに一つの食卓を囲んだころには、日が変わっていた。
シャワーから上がったばかりの真知子はシャンプーの匂いをさせながら、人形のように固まっている。
「それで…今までずっとホテル暮らしだったのか。」
「ううん…お金なんてそんなになかったから、その後はまんが喫茶で…でもそれも払えなくなっちゃって。」
真知子はうなだれたままそう言った。
「そうか……いや…なんて言っていいかわからんけれど…大変だった、な。」
「ねえパパ、もうママも行くところないんだよ?帰って来ても、いいよね?」
「……しかしそれは…」
父はちらと目線を華のほうへやった。
しかし、華にしてみたところで、どう考えていいかわからない。
母の置かれた境遇はすべて理解し、その悲しみも寂しさも自分のことのように理解できる。
だが、母が帰ってきてしまえば、自分は徹の嫁ではなくなり、父の娘に戻されてしまうかもしれないのだ。
「とにかく、今日は少し食べてから暖かくして寝るんだ。なんにせよ、来る場所があっただけ良かったと、今は思ってもらうしかないから…」
「お母さん、ご飯、食べよ。私たちも晩御飯まだだったから、ちょうどいいよ。簡単なものでごめんね。」