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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第43章 新しい形の未来が見える
 父の思い当たったのは、柚子の避妊に対する頓着のなさであった。
 ここに至り、彼はようやくそこに合点がいったのである。

 「なによ?なんなの?」
 「あっ、いや…ほら部活やめたりとか…そういう…」

 この場で、実は何度も柚子の中で生で射精していました、などと言えようはずもない。 
 それは真知子だけでなく、華の怒りも呼び覚ますかもしれないのだから。


 混沌とした家族会議は、真知子、柚子の告白を経て、第3ラウンドへと突入していく。


 「そ、それで柚子…あなた…何か月なの?」
 「えーと…4か月とちょっと…くらいになるのかな…」

 「そんな…堕ろすにしたってもう…ちょっと危ない時期じゃないの。」
 「え?」

 「だって、そうでしょう。もう中期に入って…」
 「何言ってるの?このまま産むんだよ?」

 「え!?」

 母はちら、と華のほうに目線をやった。

 それでいいの?という母の声が聞こえた気がしたが、華はすっと視線を反らしてしまう。
 そんなことを真正面から聞かれたところで、答えようもないのだ。

 しかし、もうとっくに二人で決めたことである。華の中にも柚子の堕胎は選択肢になかった。
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