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第43章 新しい形の未来が見える

　「あ、あなた…こんな、こんなこと言ってるわよ…どうする、どうするつもりなの？柚子はまだ中学生よ！？おっきなお腹抱えて学校に行くことになるのよ！？」

　「ぅう…そ、そうだな…」
　「そうだなじゃないでしょっ！？最後までしてないからって許されるとでも思ってるのっ！？」

　そこで場は静まりかえった。
　その雰囲気に、母の唇はワナワナと震え始める。

　「…嘘……嘘でしょ…まさか…」
　「えへへへ…お姉ちゃんにもぶん殴られちゃったりしたけど…さ」

　「ああっ！もうっ！信じられないっ！二人の娘とセックスしてっ、それで妊娠までさせてっ！…とても大人の、ううん、人間のすることじゃないわっ！」
　
　母は半狂乱になって立ち上がり、パシンと父の頬をはたいた。
　その様子に、今度は華が食ってかかる。

　「あっ！ちょっとお母さん！言い過ぎだよっ！」
　「えっ！？は、華、なんであんたがお父さんかばうのよ！？あなただって許せないでしょっ！？」

　「なによ！最初に浮気したのはお母さんじゃん！それで、私も柚子も捨てて出てった癖に、今さら母親面しないでよねっ！」

　ハッとしたような顔になって、母は言葉を失った。