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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第43章 新しい形の未来が見える

 全員が食事を平らげると、父は流しに立って洗い物を始めた。
 女たちから少し距離をとることが出来ただけで、父は刹那の安寧を得る。
 
 母は落ち着きを取り戻し、3人は食卓を囲んだまま、再び話を始めた。

 「ママ、ちょっと立ってみて。」
 
 母を椅子から立たせたあと、柚子はお腹の大きさを比べるように母と並んで立った。

 「へえ…もう結構大きくなってるんだね…ほら、私なんかまだこんなもん。ママは、何か月なの?」
 「…もう6か月目に入ってるわ。」

 「1、2、3…え…それってもう、出て行ってすぐくらいにできちゃったってことじゃん…」

 「そうなのよね…」
 「やだなあ。ママも、やることやってんじゃん…お姉ちゃんじゃないけど、私の事いろいろ言える立場じゃないよ(笑)でも、元気に育ってるんだね。」
 
 そうしてお互いのお腹を比べあう二人を見て、華は取り残されたような寂しさを覚える。

 「ママ、後悔してる?堕ろしたいって思ってる?」
 
 母はフルフルと首を横に振った。

 「そうだよね。私も後悔してないんだよ。」
 「だけど…もうすぐお腹も誤魔化せなくなるわよ…学校でいじめられるかも知れないし、それに…」

 それに、というところで言葉を切って、母は華のほうを見た。

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