この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第43章 新しい形の未来が見える
「ん?私?まあちょっと妬けるけどね…私は大丈夫だよ。ほら、これがあるから。」
華は左手をかざして見せた。
薬指にはまった父から贈られた指輪が、蛍光灯の下でキラリと光る。
やだ、とつぶやいて母は口を押えた。
「だからさ、お母さんにはこれからちょっと酷い事を言うことになるけど、わかってほしいな。」
「……な、何を?」
恐る恐るというように、母は華の顔をうかがった。
いつしか、現況は第4ラウンドへ突入し始めている。
華の心の中には、どこか意地悪な、暗い感情が渦を巻いていた。だから発せられる言葉は自然と辛辣になる。
「うん…お父さんのね、お嫁さんはもう私だってことを、お母さんにもわかってもらいたいなってこと。もうお母さん行くところないし、ずっとここにいるでしょ?だったら、そこははっきりさせておきたいの。」
「華…」
「私はまだお父さんから赤ちゃん貰えてないけどさ。でもすぐに二人に追いつくつもりだからね。」
父は女たちの会話に耳をそばだてながら、聞こえないふりをして洗い物を続けた。
少しでも長く時間を稼ごうとしているのか、その動きは緩慢である。
華は母や妹に対抗心を燃やしているようだが、その熱に自分は応えることができるだろうか、と、いつにない弱気が父の中で顔をのぞかせた。
華は左手をかざして見せた。
薬指にはまった父から贈られた指輪が、蛍光灯の下でキラリと光る。
やだ、とつぶやいて母は口を押えた。
「だからさ、お母さんにはこれからちょっと酷い事を言うことになるけど、わかってほしいな。」
「……な、何を?」
恐る恐るというように、母は華の顔をうかがった。
いつしか、現況は第4ラウンドへ突入し始めている。
華の心の中には、どこか意地悪な、暗い感情が渦を巻いていた。だから発せられる言葉は自然と辛辣になる。
「うん…お父さんのね、お嫁さんはもう私だってことを、お母さんにもわかってもらいたいなってこと。もうお母さん行くところないし、ずっとここにいるでしょ?だったら、そこははっきりさせておきたいの。」
「華…」
「私はまだお父さんから赤ちゃん貰えてないけどさ。でもすぐに二人に追いつくつもりだからね。」
父は女たちの会話に耳をそばだてながら、聞こえないふりをして洗い物を続けた。
少しでも長く時間を稼ごうとしているのか、その動きは緩慢である。
華は母や妹に対抗心を燃やしているようだが、その熱に自分は応えることができるだろうか、と、いつにない弱気が父の中で顔をのぞかせた。