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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第43章 新しい形の未来が見える
「お母さんにはさ、私と部屋を交換してもらおうと思う。私が下で、お母さんと柚子が上。それだけしてくれたら、私はまた元通りこの家に4人で暮らせるわ。」
「それは…いいけど……いぇ、いいの…かしら…」
決して嫉妬心などではなかったが、自分の立場を奪われるという感触は、真知子を複雑で不安な気持ちにさせた。
あの部屋にいたあの女性、つまり可美村の妻もこのような気分を味わったのだろうか、と真知子はふと思う。
彼女の妻としての居場所を勝手に奪い、そして自分は子を宿した。
だとすれば、これは私に課せられた贖罪なのかもしれない。
そんな母の思いをよそに、華は続ける。
「お母さんは、お父さん以外の人を愛しちゃって…いなくなっちゃったのは可哀想だけど、その人は今でもここに形を変えて生きているわ。」
華は母の腹に手を乗せて、そう言った。
自分を散々犯した男の種がここに宿る一方で、自分にはそれが与えられなかった。
もちろんそれは華が切望した結果でもあったが、一方でその事実はモヤモヤとした感情となって華に小さな痛みを感じさせていた。
嫉妬なのかあるいは敗北感なのか、はたまた全く別なものなのか。
それは名前の付けようがない、ひどく不明瞭な感情なのである。
「それは…いいけど……いぇ、いいの…かしら…」
決して嫉妬心などではなかったが、自分の立場を奪われるという感触は、真知子を複雑で不安な気持ちにさせた。
あの部屋にいたあの女性、つまり可美村の妻もこのような気分を味わったのだろうか、と真知子はふと思う。
彼女の妻としての居場所を勝手に奪い、そして自分は子を宿した。
だとすれば、これは私に課せられた贖罪なのかもしれない。
そんな母の思いをよそに、華は続ける。
「お母さんは、お父さん以外の人を愛しちゃって…いなくなっちゃったのは可哀想だけど、その人は今でもここに形を変えて生きているわ。」
華は母の腹に手を乗せて、そう言った。
自分を散々犯した男の種がここに宿る一方で、自分にはそれが与えられなかった。
もちろんそれは華が切望した結果でもあったが、一方でその事実はモヤモヤとした感情となって華に小さな痛みを感じさせていた。
嫉妬なのかあるいは敗北感なのか、はたまた全く別なものなのか。
それは名前の付けようがない、ひどく不明瞭な感情なのである。