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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第6章 行き場なくしたココロで


[8月25日] 父の告白日記


 昨晩、娘がようやく話してくれた悩みは、私の想像をはるかに超えていた。

 強姦されたのだ。

 相手は大橋君の弟だという。
 当然、放置しておけるはずもなく、大橋家に出向いて一緒に警察に行くことを考えたが、それを娘が全力で引きとめた。

 もう、これ以上思い出したくない、関わりたくないということが一つ。

 もう一つ、こちらのほうが重要なのだが、華を騙して現場に連れ込む算段をした張本人が柚子であったという事実。

 つまり、事が公となり事件に発展すれば、大橋家だけではなく柚子も共犯として罪に問われてしまうかもしれないということなのだった。

 大橋君が私たちのことを知ってしまい、怒りを覚えたことは、許せないことであってもまだ理解はできた。

 しかし、柚子がそのような事件を段取りしたことには、私は全く理解ができなかった。
 華自身はそれをなんとなくは把握しているようだったが、それでも柚子のことを許せない気持ちもあるらしい。
  
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