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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第44章 エピローグ ~ ハッピーエンド?

「愛は情け深くてねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。
礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。」
牧師さんのそんな言葉が私たち二人に語りかけられた。
振り返ればずっと、私の心の中はは妬みと恨みの連続だったように思える。
けれど、もうそれも最後だ。
お父さんとの愛を大事にしてこれから生きていけば、もう妬むことも恨むこともないだろう。
私は牧師様の話を聞きながら、今思えばちょっと恥ずかしくなるくらいに、素直にその教えを受け止めていた。
牧師様は話を終えて神様に祈ってくれたあと、お父さんのほうに向いて口を開いた。
映画やドラマで何度も目にした、あれ、だ。
「サクライトオルさん、あなたは、サクライハナさん、ト、結婚し、ツマとしようと、シテイマース。」
健やかなる時も 病める時も
富める時も 貧しき時も
死が二人を分かつまで
それを聞いた瞬間、私の目からは涙がこぼれそうになった。
そうだ、いつか。二人を分かつその日は絶対にやって来てしまうのだ。
あの男とお母さんのように。
そんなことを思ってしまえば、悲しい気持ちになってしまう…
だけど今は、この幸せを十分に感じて、お父さんのお嫁さんになることに専念しよう。
私は流れ落ちそうになる涙をグッとこらえた。

