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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第44章 エピローグ ~ ハッピーエンド?
 椅子に座ると、真知子の膨らんだ腹が目の前に来る。
 陰毛は処理されておらず、みっしりと密集している。長いこと目にしていない肥大化させたクリトリスもその茂みに隠されていた。

 「お腹、随分大きくなってきたんだな。」

 割れ物を扱うように、私はそうっとその膨れた腹を撫でた。

 「うん…ごめんね。」

 真知子は殊勝な顔をしたままスポンジを泡立てると、私の後ろに回って背中を洗い始めた。

 「でも、本当にいいの…産んでしまって…」
 「いいさ。そんな申し訳なさそうな顔をするな。ただ、条件が一つだけある。」
 「…なに?」
 「生まれてきた子には、絶対に本当のことを話してはだめだ。一生、話してはいけない。幸いなことに俺たちは夫婦だから、普通に出生届を出せば痕跡は何も残らないんだ。」

 なんだか変な言い回しになってしまったな、と思いながらそんな風に言ったが、その直後、自分の言葉の誤りに気付いた。

 「そうだ…おまえ…あの男の血液型知ってるか?」
 「えっ…そういえば知らないわ…」

 生まれてくる子の血液型によっては、完璧に痕跡を消すことは出来ない。
 だが、真知子が知らない以上、今からそんな心配をしても無駄だった。
 私は、そうか、とだけ言ってそれ以上話は続かなかった。
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