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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第50章 == あとがき ==
・山下公園のターニングポイント
31章(39章)の「新婚生活(?)」で書いた山下公園のシーン(1050ページから)ですが、ここにはその後の話の流れを決定づける大きなターニングポイントがありました。
可美村の最期は、最初から詳細を決めていた(書きたかった)シーンでしたが、実はここを書いていた時点では彼は良い人のまま、非常に理不尽に最期を迎える予定だったのです。
可美村のタッチによって華が絶頂を迎えてしまうというシチュエーションも、特に伏線を張った気はなかったのです。あのシーンは単に、華の羞恥パターンのうちの一つとして書いたつもりでした。
ところが、その後読み返してみるとあのシーンは伏線にしか見えない、これを生かさなかったら未回収の伏線に見えてしまうなあ、と、そんなことから可美村は道を踏み外してしまうことになりました。
彼を悪の道に堕としたのは、他ならぬ華だったのですね。
この軌道修正を決めた理由はもう一つありました。どちらかというとこちらのほうが大事なポイントだったかもしれません。
対立軸の問題です。
ここまで、お話の対立軸は華と柚子の間にしかありませんでした。
これをどうやって昇華するかは、この頃大きな課題として残っていたのです。
かなり決定的な対立を書いてしまった以上、生半可なことでは和解できないし、さりとてそのままにして物語を終えることもできないと思っていました。
そこへ、可美村を悪に落とすという修正が入れば、一家の共通の敵として存在できます。
結果的に対立軸はシフトし、それは一家を再び一つにまとめる軸としてかなり有効に機能しました。
彼は悲惨な結末を迎えましたが、一家に幸せをもたらす重要なファクターとなれたことで、価値を残して去ることができたと言えるでしょう。
また、不倫の代償としては少し重すぎる感じのあった最期にも、それなりに裏付けができた感じとなったのでした。
31章(39章)の「新婚生活(?)」で書いた山下公園のシーン(1050ページから)ですが、ここにはその後の話の流れを決定づける大きなターニングポイントがありました。
可美村の最期は、最初から詳細を決めていた(書きたかった)シーンでしたが、実はここを書いていた時点では彼は良い人のまま、非常に理不尽に最期を迎える予定だったのです。
可美村のタッチによって華が絶頂を迎えてしまうというシチュエーションも、特に伏線を張った気はなかったのです。あのシーンは単に、華の羞恥パターンのうちの一つとして書いたつもりでした。
ところが、その後読み返してみるとあのシーンは伏線にしか見えない、これを生かさなかったら未回収の伏線に見えてしまうなあ、と、そんなことから可美村は道を踏み外してしまうことになりました。
彼を悪の道に堕としたのは、他ならぬ華だったのですね。
この軌道修正を決めた理由はもう一つありました。どちらかというとこちらのほうが大事なポイントだったかもしれません。
対立軸の問題です。
ここまで、お話の対立軸は華と柚子の間にしかありませんでした。
これをどうやって昇華するかは、この頃大きな課題として残っていたのです。
かなり決定的な対立を書いてしまった以上、生半可なことでは和解できないし、さりとてそのままにして物語を終えることもできないと思っていました。
そこへ、可美村を悪に落とすという修正が入れば、一家の共通の敵として存在できます。
結果的に対立軸はシフトし、それは一家を再び一つにまとめる軸としてかなり有効に機能しました。
彼は悲惨な結末を迎えましたが、一家に幸せをもたらす重要なファクターとなれたことで、価値を残して去ることができたと言えるでしょう。
また、不倫の代償としては少し重すぎる感じのあった最期にも、それなりに裏付けができた感じとなったのでした。