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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第51章 【番外編】 中学生妊婦の憂鬱 (1)
「……やっぱお前かぁ…」
「ま、非道ぃ。ここからちょうど見えたから教えてあげただけですのにね。」
それが美羽、あるいはその取り巻き連中の仕業であることは火を見るよりも明らかだったが、それを追求したところでどうなるものでもなかった。
ましてや、お腹の問題もあって常に周囲は柚子の敵…とは言わないまでも積極的に擁護してくれそうな空気ではない。
騒ぎを大きくしたところで、結局ストレスを抱えるのは柚子のほうなのだった。
柚子にとって、いまや味方と言えそうなのは幼馴染のエイコだけである。
…いや、今この瞬間はもう一人。居た。
「美羽、相変わらず下らねえことやってんな。」
「あっ…宗す…梶原君…」
「上履き隠すとか、小学生かよ。」
「あ、あたしじゃありまs」
美羽の弁解を最後まで聞かずに、現れた男子は柚子のほうへ向く。
そのとき、彼の視線が一瞬、柚子の腹を捉えたことを、美羽は見逃さなかった。
この男子は梶原宗介。柚子たちのクラスメイトで、クラスの中でそれほど目立った存在でもない、メガネをかけたごく普通の中学生である。
それでも身長は美羽よりも高く、低身長の柚子やエイコにしてみれば、体の大きい男子が割り入ってくれたのは救いだった。
「桜井もさぁ、もうちょっとおとなしくしといたほうがいいと思うけどな。いっつも喧嘩腰じゃ狙われるばっかだかんな。」
「だって、この馬鹿が…」
「だから、そういうところが……や、もういいや。いこうぜ。学活始まる。」
それだけ言うと宗介は踵を返し、もう振り向きもせずに一人でスタスタと教室へ向かって歩いて行った。
「ま、非道ぃ。ここからちょうど見えたから教えてあげただけですのにね。」
それが美羽、あるいはその取り巻き連中の仕業であることは火を見るよりも明らかだったが、それを追求したところでどうなるものでもなかった。
ましてや、お腹の問題もあって常に周囲は柚子の敵…とは言わないまでも積極的に擁護してくれそうな空気ではない。
騒ぎを大きくしたところで、結局ストレスを抱えるのは柚子のほうなのだった。
柚子にとって、いまや味方と言えそうなのは幼馴染のエイコだけである。
…いや、今この瞬間はもう一人。居た。
「美羽、相変わらず下らねえことやってんな。」
「あっ…宗す…梶原君…」
「上履き隠すとか、小学生かよ。」
「あ、あたしじゃありまs」
美羽の弁解を最後まで聞かずに、現れた男子は柚子のほうへ向く。
そのとき、彼の視線が一瞬、柚子の腹を捉えたことを、美羽は見逃さなかった。
この男子は梶原宗介。柚子たちのクラスメイトで、クラスの中でそれほど目立った存在でもない、メガネをかけたごく普通の中学生である。
それでも身長は美羽よりも高く、低身長の柚子やエイコにしてみれば、体の大きい男子が割り入ってくれたのは救いだった。
「桜井もさぁ、もうちょっとおとなしくしといたほうがいいと思うけどな。いっつも喧嘩腰じゃ狙われるばっかだかんな。」
「だって、この馬鹿が…」
「だから、そういうところが……や、もういいや。いこうぜ。学活始まる。」
それだけ言うと宗介は踵を返し、もう振り向きもせずに一人でスタスタと教室へ向かって歩いて行った。