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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第51章 【番外編】 中学生妊婦の憂鬱 (1)
そう言って柚子はしゃがみこんだ。その脇に宗介も並ぶようにしゃがみ込む。
「ちょっ、近い…」
「いいじゃんか。俺にも触らせてくれよ。」
「えっ!?やだっ…」
「ばっ、バカ。ネコ、ネコのことだって。」
そう弁解して顔を少し赤くする宗介だったが、そんな宗介に対して柚子は冷淡である。
「なにこいつ、馴れ馴れしい。きもちわりーな。あたしのこと好きなのか?」
そんなことを思い、顔をしかめかけたところで、柚子は気づいた。
少し離れたところから、風間美羽が自分たちのことをじっと凝視しているのである。
一瞬しかめかけた顔を、にっこりとした笑顔に切り替え、柚子は美羽に視線を送った。
そしてそのままその表情を宗介に向かっても晒したのである。
「しょうがないな。いいよ。触って。あ、もちろんネコのほうね。」
「お、おう。サンキュ。」
二人でネコを撫でまわしながら、柚子は少し宗介のほうにすり寄った。
気づかないふりをしながら、宗介の表情が緊張気味になったことを、柚子は見逃さない。
美羽と宗介が幼馴染の関係であることは、柚子の知るところでもあった。
その上で、にらみつけるような表情でこちらを美羽が伺っていることからすれば、おそらく美羽は宗介に恋をしているのだろうということは、柚子にも容易に想像がつく。
普段の嫌がらせに対する報復のつもりなのか、それからネコが飽きて去るまでの15分ほどにわたり、柚子は宗介と寄り添う姿を美羽に見せつけ続けたのであった。