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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第55章 【番外編】 中学生妊婦の憂鬱 (5)
「うっ…」
板挟みのようになって、榊は言葉を失い、目をキョロキョロさせた。
器量の小さな男。
彼女にしたいって女の前でカッコ一つつけられない。友人たちの欲望を力づくで抑え込む度胸もない。
今もきっと彼らをやめさせる代わりになる何かをグズグズ探してるんだ。
まったく、そんなんで、よく私と付き合おうだなんて言えたもんだ。
そこまで考えて柚子はハタとひらめいた。
「…いるじゃん。」
「あ?」
「もう一人、いるじゃん。」
「な、なんのことだ。」
「どうせ、近くで待ってるんでしょ?私を裸にして、ひどい目に合わせて。そういうところを見るために。」
「…あっ…そ、それは…」
「やっぱりね。」
柚子のひらめきは正しかった。それは風間美羽のことである。
今回の事件を首謀したのが美羽であれば、その結果を当然見たがるだろう。それはどうやら的を射たらしい。
男子たちに囲まれ、裸で泣き崩れている自分の姿を想像し、どこかでニヤニヤしながら時間をつぶしている。
これまでの柚子に対する仕打ちと彼女の性格を考えれば、十分あり得ることだった。
「お、お嬢…かよ…」
男子たちの間の空気がざわつき始めた。
そんなことを、今まで想像したこともなかったのだろう。
「あんたたちだって、ずっとあの女とヤりたくって、親衛隊とかくだらないことしてたんでしょ!?」