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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第55章 【番外編】 中学生妊婦の憂鬱 (5)
 あ、と声を上げ、柚子はトトトと調整室との間の窓に歩み寄り、カーテンを閉めた。
 調整室のほうから部屋の中が見えてしまったら、あるいは風間美羽は逃げてしまうかもしれないと思ったからだ。

 「逃がさないよ…」

 と、小さく呟いた声を拾えたのはエイコだけだった。


 「でもよ…来たら、どうすんだよ…」
 「どうするったってそりゃぁ……ていうか、やべ、俺ら丸出しだぞ!?」
 「あっ、そうか!」

 慌てて男子たちは自分のズボンを探し始める。
 いくつものズボンとパンツが散らかっているものだから、すぐには自分のものが見つからない。

 そうやってモタモタしているうちに、ガタッと外のドアが開く振動が伝わった。
 
 「えっ!もう来た!?」

 榊がメッセージを送ってから、ものの1分も経っていない。
 本当に近くでずっと待っていたのだろう。


 男子たちもそうだが、柚子とエイコも服を直す暇はなかった。
 場を取り繕う時間は全くなかったのである。

 そして更にそれから数秒経って、スタジオのドアが勢いよく開いた。


 そこには果たして、意気揚々と現れた風間美羽の姿があった。
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