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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第55章 【番外編】 中学生妊婦の憂鬱 (5)
 柚子にそそのかされたとは言え、少なくともそこまで、まだ彼らには親衛隊としての気分が残っており、それが美羽への遠慮を生んでいた。

 彼らにしてみれば入学以来これまでずっと、風間美羽をみんなで守ってきたという自負のようなものもあったのだ。
 少なくとも、他の男子たちよりは近しい間柄で、他の男子たちより近くにいることができる特別な存在だと、自分たちを理解していた。


 だが、美羽のほうにはそんな気もちはどこにもない、そう宣言されたように思えた。


 「勘違いって、そんな、俺ら今までお嬢のためにいろんなことしてきたじゃん…」
 「それがっ!なによっ!…だいたい、あなたたちのほうから始めたことじゃないのっ!」

 実際、美羽からすれば、彼らはただの手下だった。
 いろいろなことを指示し、命令し、そしてご褒美のようにたまに衣服の上から軽くボディタッチの一つでもしてやる。それだけで喜び、言うことを聞く従順な下僕でしかなかった。

 手下を引き連れて闊歩する女王になったような自分。その気分を演出する小道具のようなものだったのかもしれない。

 「そうだけど、場所取りしたり、いろいろ頼まれたりしたこと、実現してきたって…」
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