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第55章 【番外編】　中学生妊婦の憂鬱 (5)

　「エイコ…エイコのパンツ、見つからない。」
　「いい。もういらない。きっと男子の誰かが持ってる。」

　エイコのショーツは男子たちに精液を拭き取る事に使われていた。
　ぐっしょりと精液を含んで雑巾のようになったショーツなど、すでに下着として使えるわけもなかったのだからエイコに未練はない。

　「そっか。じゃ、今のうちに逃げよう。」
　「うん。」

　そっとスタジオのドアを開き、二人は調整室のほうに出てゆき、ドアを閉めた。

　「やだぁっ！中に出しちゃやだぁっ！！」
　「ああっ！お嬢っ！出るっ！出るっ！」
　
　そんな声が、ドアを閉じる瞬間に聞こえた最後の言葉である。
　柚子は榊の力強い射精を思い出しながら、ビュルビュルというその瞬間の音が聞こえたような気がした。


　放送室を出た二人はその後昇降口まで走って逃げたが、誰も追いかけてくることはなかった。
　新しい奴隷を手に入れた彼らにとって、既に二人は追いかけるだけの価値がなかったのだろう。


　一人男子たちの中に残された美羽はその後どうなるのか。
　そんなことに柚子はもう興味はなかったが、
　
　きっと全員のザーメンを注入されることになるんだろうな。可哀そうに。

　そのくらいのことは思った。