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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第57章 【番外編】 中学生妊婦の憂鬱 (7)
警官の突入がこのタイミングまで遅れてしまったのには理由がある。
一つは柚子の決心がなかなかつかず、交番に駆け込むまでに時間がかかってしまったこと。
一つはもともとの予定より事が早く始まってしまったこと。
そして7人もの男を確保するためには交番駐在の人員だけでは足りず、応援要請が必要になってしまったこと。
結果、美羽は突入までの間の約2時間近く男子たちの中に放置されることとなったのだった。
「や、山科先生…これは大変なことになりましたよ…」
「とりっ、とりあえず…こ、校長と教頭に連絡を…し、しましょう」
二人の教諭は呆然としたまま、何もすることが出来ず捕り物の行く先を眺めるしかなかった。
やがて。
数分の時を待たず、男子たちは全員逮捕された。
一旦お縄についてしまえば、もう男子たちは暴れることも毒づくこともなく、真っ青な顔で俯いたまま、一人また一人と連れ出されていった。
何人かは、軽く柚子に一瞥をくれて行ったが、しかし何かを語ることもない。
そして最後にボロボロになった美羽がそこに残った。
美羽は羽織ったシャツで前を隠しながら立ち上がり、そしてふらふらと柚子のほうに向かって歩いた。
「……あなた…どうしてここに来ようなんて…」