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第58章 【番外編】　中学生妊婦の憂鬱 (終)

【番外編】　中学生妊婦の憂鬱 (終)


　とある中学校において起きた集団暴行事件。


　それは世間の注目を集めた。


　7人の男子は余さず鑑別所へと送られ、今は少年審判の日取りを待っている。

　当初美羽の立場は微妙であった。
　あれは集団暴行事件なのか、あるいは公然わいせつ事件なのか。

　７人の男子が全員、あれは合意の上だった。本人も自らやってきたのだ、と証言したからである。

　しかし経緯から何から洗いざらい柚子が話したことで、美羽は事件の被害者の位置に納まった。

　結果的に柚子もエイコも、事件の中心にいたことが世間に知られてしまった。
　そしてこの先、裁判での証言という屈辱的な場面が少女たちには待っている。



　だが彼女たちはもうそんなことを心配している余裕はない。

　彼女たちには、新たな戦いが待っているのだ。