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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第58章 【番外編】 中学生妊婦の憂鬱 (終)
「あなたたち……まあいいわ。もうあれはあたしの中では宗介のってことになったから。」
「えっ?!そうなの!?」
「そうよ。もうこの子もそれで出来たってことになったわ。つまり宗介の子よ。」
美羽はそう言って自らの腹を撫でた。
「あははは。むちゃくちゃな思い込みだね。梶原も今頃くしゃみしてるよ。ね?」
エイコは柚子に同意を求めたが、柚子がそれにうなずくことはなかった。
その理屈は柚子がいま自分の腹の中にいる父の精子から出来た子を、姉の子だと言い張るのと全く一緒だったからだ。
けれどもそれを口に出すことは当然できない。柚子はさらりと話を戻した。
「へぇ……で、どうしよ。もう紅茶でいいか。」
「そうね。スコーンもあると嬉しいわ。」
「そんな洒落たもん、桜井んちにあるわけないじゃん。コイケヤのならあるかなw」
「残念。どっちもない。瓦せんべいでいいよね。」
そう言って柚子が立ち上がりかけたところで、ガタンと玄関のドアが開く音がした。
「あ、ママたち帰ってきたかな。」
「あら、てことは、純菜クンも?」
純菜とはまだこの世に生を受けてからひと月ほどの赤ん坊である。
柚子の母、真知子が、今は亡き可美村星矢との間に設けた男児だが、そのことは桜井家の重大な秘密だ。
その顛末は日記の1564ページあたりから記録が残っている。
「えっ?!そうなの!?」
「そうよ。もうこの子もそれで出来たってことになったわ。つまり宗介の子よ。」
美羽はそう言って自らの腹を撫でた。
「あははは。むちゃくちゃな思い込みだね。梶原も今頃くしゃみしてるよ。ね?」
エイコは柚子に同意を求めたが、柚子がそれにうなずくことはなかった。
その理屈は柚子がいま自分の腹の中にいる父の精子から出来た子を、姉の子だと言い張るのと全く一緒だったからだ。
けれどもそれを口に出すことは当然できない。柚子はさらりと話を戻した。
「へぇ……で、どうしよ。もう紅茶でいいか。」
「そうね。スコーンもあると嬉しいわ。」
「そんな洒落たもん、桜井んちにあるわけないじゃん。コイケヤのならあるかなw」
「残念。どっちもない。瓦せんべいでいいよね。」
そう言って柚子が立ち上がりかけたところで、ガタンと玄関のドアが開く音がした。
「あ、ママたち帰ってきたかな。」
「あら、てことは、純菜クンも?」
純菜とはまだこの世に生を受けてからひと月ほどの赤ん坊である。
柚子の母、真知子が、今は亡き可美村星矢との間に設けた男児だが、そのことは桜井家の重大な秘密だ。
その顛末は日記の1564ページあたりから記録が残っている。