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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第9章 犬少女。晒されて騙されて…


[9月2日] 父の告白日記


 私が娘からのラインに気づいたのはちょうど業務の切れ目にあたる頃だった。
 もうすこし残業して明日の負荷を減らすか、もう切り上げて今日は帰るか、と思案していたところに飛び込んだメッセージである。

 「今晩、一緒にお風呂入ろうよ。9時ぴったりに部屋に誘いに来て♪今日は柚子は打ち上げがあるとかで遅いんだって。だからハダカで来てよね。」

 そんなメッセージとキスマークのスタンプをオフィスで目にしてしまって、私は慌てて周囲を見渡した。
 もちろん、人のスマホを覗き込むような下品な輩はまわりにはいないが、それでも内容が内容だけに私は瞬間焦りを感じて、ついそのような行動をとってしまったのだった。

 このときの私の理解は、約束した登校の開始がいよいよ迫ってきたことで、不安もあるのだろう、甘えたいのかな、などというごく普通の親としての理解である。柚子の帰りが極端に遅いというのも気になった。

 だから残業はもう切り上げてただちに帰宅することにした。
 部下たちに「率先垂範します。みんなも早く帰れよ」とだけ告げて、席を立つ。

 9時に家に着くとなったらかなり急がないといけない。最寄りの駅までは少し走る必要があるだろう。
 少々汗臭くなってしまうかもしれないけれど、どうせ帰ってすぐ風呂に入るのであればむしろ気持ちいいくらいかもしれない。

 私は華のたくらみを想像だにもせず、そそくさと会社を出たのだった。
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