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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第9章 犬少女。晒されて騙されて…
 華のその発言に、柚子はハッとした顔になって、それから

 「お姉ちゃん、それだけは許して…お願い…」

 と涙目で訴える。

 その表情を見ると、柚子の身体が男を求め始めているというのも本当だろうと思える一方で、にじんだその涙もまた本心なのだろうと思えた。

 「うーん…なんでも言うこときくって言ってたのになあ。じゃあかわりの条件だそうかな。」

 とうそぶく華の言い回しは、そんな柚子の抵抗もシナリオの範囲内であるというニュアンスが感じられた。
 しかし柚子はそれには気づかなかったのだろう。

 「なに…教えて…」

 そう言ってしまったのだ。
 この一言が、このあとの狂宴の方向性を決めてしまったと言える。

 華は、

 「5分。5分あげるよ。」
 
 柚子の顔を覗きこみながら、そう言った。

 「5分って、5分でどうするの?」
 「この間、練習したよね。お口でするんだよ。お父さん、5分でイカせてあげたら、それで終わり。でも5分経ってもイカなかったら、ちゃんとおまんこでおちんちん受けるんだよ。」

 最初に拒否反応の最も強い選択肢を提示したあとに、すこし条件を緩和した選択肢を提示する。それは有名かつ、ごく初歩的な心理学的誘導手法であったが、それを自然とやりきる華の狡猾さに私は舌を巻いた。

 しかし、そんな傍観者的な物言いが私に許されるはずもない。
 私もまた当事者なのだから。
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