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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第9章 犬少女。晒されて騙されて…
 だがこの時点でもまだ、私は柚子を助けられたはずだった。
 単純な話だ。
 華を張り倒し、怒鳴りつけて、それで部屋を出ていけば良いのだけのことである。

 しかし、私はそうしなかった。

 もう一人の娘。
 ずっと私を嫌っているはずの娘が、私を男と見て触れてくるその瞬間への期待が、父親としての倫理に打ち勝ってしまっていたのだろう。

 最後に一度だけ柚子が睨みつけるような視線を下から送ってきた。
 それは最後の救いを求めるサインだったのかもしれない。しかし私は一言も発せずにその姿を見下ろすだけで終わってしまった。
 
 柚子は絶望したような表情で視線を戻すと、そろそろと私のタオルに向けて手を伸ばしていき、それをそっと取り去った。
 半分ほど勃起した私のペニスがあらわになり、それは柚子の鼻先に晒される恰好になる。

 「んっ、く、臭い…」

 それは当然と言えば当然だった。朝シャワーを浴びてから今まで全く洗っていないわけだし、途中で何度か小便もしている。

 とどめに、9時に間に合うようにと急いで帰ったために、私はついさっきまで汗だくだったのだ。
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