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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第18章 母であっても…
 「ああ、そのこと…。やっぱりそうだったんだね。」
 「え!うそ、知ってたんだ。なんで言わないのよ。」

 柚子がそれを既に知っていたというのは、それもまた華にとって驚愕の事実だった。

 とはいえ、よく考えてみると柚子とまともに会話できるようになったのはごく最近のことだ。それまでのあの距離感では、こんな話を私にするような機会もなかったかあ、と華は思い直し、それ以上問い詰めるのはやめた。

 「もうね、4月くらいからなんだってさ。いろいろとノロケみたいな話を聞かされたよ。」
 「へええ。そうなの?」

 柚子は華のほうに身を寄せて興味を示す。

 知っていたといっても、それほど詳しいことを柚子は知っていたわけではなかった。
 単に、デートの現場を目撃したことがあったに過ぎない。

 それ故、華が母から聞いた話を始めると柚子は目を光らせてその顛末を知りたがり、当面の大きな課題は一旦脇に置かれることになった。


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