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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第18章 母であっても…
 可美村クンはその強力な一撃で一度は蹴り飛ばされてひっくりかえってしまいましたけれど

 「ふう。仕方がないな。この手だけは使いたくなかったのだが…」
 
 そう呟きながらスックと立ち上がり、あまり量もない髪をかきあげ、それから格闘家のように格好良く構えてこう続けるのです。

 「鎌魂流格闘術、三の型。邪光乱胆。お相手いたす。」

 「む、カズ。気を付けろ。こいつ…かなりやるぞ。」


 はっきり申しまして、そんな格好つけた仕草は可美村クンのはったりだと、私はそう思っていました。

 でも可美村クンは実際本当に強かったのです。

 若い方の男が、もう一度可美村クンを蹴り飛ばそうと繰り出してきた足を軽く左手で払うと、そのまま男の脇に回り込んで、どこをどうしたのか、あっと思った時には男は地面に臥せってしまっていたのでした。

 男はそれでもすぐに起き上がって彼に殴りかかっていきましたが、そんな男に向けて可美村クンはギュっと拳を握ります。
 そしてその後、彼が手を軽く伸ばしただけのようにしか見えなかったにも関わらず、男は何mも飛ばされて、自分たちの車に、ボコン、という鈍い音を立てて叩きつけられたのでした。

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