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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第18章 母であっても…
 「そうなんですか…でもそうなると毎日洗濯とか、家事も大変でしょう?」
 「最近の洗濯機はすごいんですよ。ちょっと高いけどいいのを買えば、帰ってから洗濯もの放り込んだら朝には乾いてます。嫁イラズって呼んでます。」

 「まあひどい(笑)」

 さりげなく誘える口実を会話に織り込んでみても、可美村クンはそれを拾い上げることもなく、至極まっとうに、そしてちょっと微妙なユーモアを交えて答えを返してきます。

 まじめで、正義感にもあふれたこの青年に、私は少しづつ好感を持ち始めていました。
 そうすると、ごく自然に私の中から出てきた言葉は

 「先生、下の名前はなんておっしゃるの?」

 となります。

 「なんだかちょっと恥ずかしいんですよね。言わなきゃダメですか。」
 「あら、どうして?」

 「セイヤ」
 「?」

 「…星矢っていうんです。星に、矢は弓矢の矢です。親がマンガの主人公からとってつけたみたいで(笑)子供のころはそれで随分イジられました。今でいうキラキラネームってやつですよね。」

 確かに可美村クンの見た目はおよそ星矢というビジュアルではないと言えます。もっとも、まだほとんど初対面のこの時にそこまでのことは私でも言いません。
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