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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第21章 レッツゴー覚悟
 周辺の人たちが聞き耳を立てているのがわかったこともあって、私はそれ以上もう聞かなかった。

 この瞬間まで、私はなんかの間違いとかじゃないかと思っていたけど、結局そうではなかったのだ。

 「…柚子、もう、いこ?」

 私は小さく囁いたけれど、柚子は冷静に

 「まだ支払とかしなきゃいけないでしょ。」

 と言った。
 それからしばらくして窓口に呼ばれると、窓口の女性が何か紙を出してきて私たちの前に差し出し、そして

 「えっと、桜井さんね。あなたはまだ未成年だから、この同意書に親御さんのサインと、それから相手の男の人のサインももらってこないといけないの。ね。できる?」

 そう、優しく諭すように言った。

 「えっと…どういう」
 「つまりね、相手の人と親御さんの同意がないと手術できないのよ。」

 「あ、あの…あたし、手術なんかしません。」

 女の人がちょっと不意を突かれたような顔をする。

 「産むんです!」
 
 私もびっくりするくらいの大声で、柚子は叫んだ。

 周囲の視線が集まるのがわかって、私はもうどうしてよいのかわからずオロオロするばかりだった。
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