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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第21章 レッツゴー覚悟
 柚子は泣きそうな表情ではあるものの、きっぱりとした強い視線で受付の女性を見返し、それきり黙ってしまった。

 女性は

 「ごめんなさい。」
 
 とだけ言うと、あとは事務的に処理を行い、じゃあ、定期的に通院してね、と次の予約を取ったあと、おつりと真新しい診察券を渡してくれたのだった。

 「ね、柚子…本当にそれでいいの?来年は受験生だよ?」

 私は帰り道、柚子にそう言った。 

 「いいの。あたしちゃんと学校も通うから。」

 妊娠して大きくなったお腹を抱えて学校に通う。そんなことをしたら、もうたちまち好奇の視線にさらされるのは明らかだし、進路指導にだって影響が出るだろう。

 しかし、そんなことがわからない柚子であるはずはないし、そこまで覚悟を決めているのならもうそれ以上何も言えないと思った。それでも、また気が変わることだってあるだろうから、私としては柚子のためにバイトでも始めてお金を貯めよう、ということぐらいしか思いつかなかった。

 家についてからも会話ははずまない。まだお父さんは帰ってこないし、この気まずい空気のまま自分だけ部屋に帰るわけにもいかなかった。
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