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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第22章 カタストロフィック マインドマップ
[10月11日] 風景:妹の部屋
柚子の部屋は、年相応に可愛らしく飾られた部屋であった。ハートや星の形があしらわれたレースのカーテンは少し空いた窓からの風で弱く揺らいでおり、ベッドに置かれたクッションなども同様に可愛らしい模様に埋め尽くされた淡い色のものである。
棚には本と共に沢山のぬいぐるみが並んでいた。
壁には数枚のアイドルグループのポスターが張られ、綺麗に片付けられた机の上にもゲームセンターでとったような小さなぬいぐるみが何個か並んでいる。
この年頃の女子部屋としては標準的な部屋であったかもしれないが、これまで真面目で優等生な佇まいを見せてきた柚子の部屋としては、いささか子供っぽい部屋だな、とも父は感じる。
そしてもう一つ、姉である華の部屋とは大きく異なる点があった。
幼い子供のニオイ。
いわゆる「乳臭い」と表現されるような子供特有の香りもまだわずかに部屋の中に漂っているのである。
ずいぶんと大人の身体になってしまったと思っていたが、その香りに包まれると、やはりまだ身体に幼さを残しているのだな、と父はこれから自分のしようとしていることを棚に上げ、わずかな安心感も覚えた。
柚子は少し空いていた窓を閉めると、ベッドのふちに腰かけ父のほうに視線を向ける。