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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第22章 カタストロフィック マインドマップ
 長いこと機会を伺っていた柚子への挿入が、今日も出来なさそうだという予感に少なからずショックを受けたのだろうか。父はそんな含みをもった柚子の表現に気づかず、それ以上の追求をすることもしない。

 「あたしはさあ。お姉ちゃんとパパにさんざんおもちゃにされてさあ。ちんちんなんて見たくもなかったのに。」
 「うっ…」

 柚子の話はすぐにあちらこちらへと飛び火する。頭の回転が速い人間の常なのか、きっと本人の頭の中では繋がっている話なのだろうが、とりわけ頭が良いわけでもない父は翻弄されるばかりであった。

 「しかもパパ、シェーバーでお姉ちゃんのお股の毛を剃ったんでしょ?あれ、あれで私のを剃るんじゃなかったの?」

 「そ、そうだけどっ…柚子、おまえ剃って欲しかったの、か?」
 「ちっ、違うよ。違うけど、なんかヤダ。」

 少し赤くなって、柚子は否定した。

 実際彼女はそうしてほしいと願っていたわけではなく、自分に与えられるべきだったものが姉に先に与えられてしまったということに不満をもっているに過ぎない。
 だが父は、シェーバーによる剃毛が柚子の望みだったと程度の低い勘違いをするのである。

 こうやって、人はちょっとづつのすれ違いを繰り返す。
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