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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第4章 ある一日


[8月12日] 風景:ある日のダイニング(午後)


 娘がその日の分の宿題を終えて下に降りてくるころには、時刻はもう正午を回っていた。
 リビングのソファにはあの後シャワーを浴び、そのままうたた寝してしまったと思われる父が転がっていた。

 娘は彼を揺り動かし

 「ねえねえ、お父さん、昼ごはんにしようよ。今日は揖保の糸食べたいんだよ。」

 父はそうめんの茹で方にうるさく、そうめんならば自分が茹でるといつも主張する。
 母や娘が茹でたそうめんには決まって、コシがないだの、洗い方がヌルぃなどと文句をつけるのだ。
 だから、この家ではもうそうめんは彼にに茹でさせてしまえということが暗黙のルールになっていた。

 父はめんどくさそうに「うぅーーーん」と呻いたが、娘が

 「ぐずぐずしてると私が茹でちゃうよ」

 という言葉を聞いて、しぶしぶながらといった様子で体を起こした。

 「つゆ、あったっけ。」 
 「桃矢のが。」
 「うん。」

 
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