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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第26章 変わってしまった日常で、果実は売られる
 「ラブホって、一度行ってみたかったしね。それに…」
 「それに?」
 「もう柚子のいる家ではしたくない。」

 「……」
 「聞かせてやるのももったいない。っていうか、聞かれたくない。」

 それ以上、この会話は続けられなくなり、客室パネルの前で父は話を切り替えた。

 「どの部屋がいい?」
 「うわー、いろんな部屋があるんだねえぇ。あ、なにこの部屋、SM?」
 「その部屋がいいのか?」

 「ばかぁ。やだよう、そんな部屋。もっと可愛い部屋がいいよ。うーん、和室もいいけど…やっぱり大きなベッドのある部屋がいいかな。」

 そうして結局華が選んだ部屋は照明がピンク色であること以外は比較的スタンダードな部屋だった。

 「じゃあ、押すぞ。」
 「うん。」

 父は部屋のボタンを押すと、あい、とフロントと書かれた壁から声がして、壁に空いた穴から鍵が差し出された。
 鍵を受け取り料金を払うと、二人はそのままエレベータへと向かう。

 「最近の新しいホテルはフロント抜きでそのまま部屋に行けるんだけどな。」
 「だめだよ。聞こえちゃうよ?」
 「ああ、そうだな。すまん。」 
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