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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第26章 変わってしまった日常で、果実は売られる
 鍵を開けて部屋に入ると、娘は、うわぁ~、と楽しげな声を上げて部屋に走りこんでいった。

 大きなベッドがあることと、部屋の照明がピンク色で若干隠微な空気を漂わせている以外は取り立てて珍しい設備があるわけでもない、ごく普通のホテルの部屋である。

 それでも、そもそも外泊経験のほとんどない子供にとっては、家ではない空間で寝泊まりすることそのものが刺激的なのであった。

 「へええ。お風呂も広いなぁ~。…あ、お父さん、マット、マットがあるよ。これ、ヌルヌルごっこできるやつじゃないの?」

 「ん?そうだな。そうだけど、なんでそんなの知ってるんだ。」
 「ビデオでみた。」
 「…それ、また俺のか。」

 「そうだよ。もうちょっとちゃんと隠しときなよ。それはともかく、早くここで遊ぼう。遊ぼう。」

 そう言ってるそばから、娘は服をさっさと脱ぎ始める。

 「ポイ!ポイ!あ、ポイポイポイ!!」

 とはしゃぎながら、脱いだ服をぼんやり立ちすくむ父に向かって投げつけていく。

 はしゃぎ過ぎな娘の様子に、父は漠然とした不安を感じる。

 あの日以来、極端に暴力的になることはない娘であったが、それでも時折、冷たい視線と低い声で突然の怒り向けてくる瞬間がある。
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