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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第26章 変わってしまった日常で、果実は売られる
 それはまさしくギロチン風な遊具で、確か商品名もギロチンチェアとかそんなストレートな名前だったはずだ。SMルームといっても最近のオシャレな感じに仕上げられたホテルでは、なかなかお目にかかることはない設備である。

 「あれは後ろから何をされてるのか見えないだろ?つまんなくないか?」
 「いや、それが怖くてドキドキするんだって。いつ入れられちゃうかわかんない感じとか。」

 実際試してみると、それは華のM性を十分に刺激したようで、ペニスを突き込んだ瞬間の叫び声も尋常なものではなかった。

 「あのごっつい、装置、って感じの雰囲気が処刑台みたいで怖いんだけど、でもそこが濡れちゃう!」

 濡れちゃう、とか、普通に大声で口にする華に、私はまたしても周囲をキョロキョロと見回してしまう。近くに客がいないこともあって、誰かに聞かれた様子はない。喫煙席という華の選択は正解のようだった。

 「あんまり大声でそんな…」
 「聞かれたっていいじゃん。」
 「……」

 聞かれたっていい、というより、誰でもいいから聞かせたいのかもしれない。そうすることで、自分の立ち位置を確固たるものとして確信できるということなのだろうか。

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