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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第26章 変わってしまった日常で、果実は売られる
 「お、おい…」

 その時、いつからそこにいたのか、バイトと思しきウェイトレスの女の子が控えめに声をかけてきた。

 「あ、あのぅ……お待たせ、いたしました」

 恐る恐るといったその空気に、こちらも声が縮こまってしまう。

 「あっ…は、はい、ありがとぅ…ゴザイ…マス」
 「こ、こちら…キノコのリゾットと、200グラムハンバーグのスープセットに…なります。」

 女の子は瑞々しい肌で形作られた頬を真っ赤に染めて、料理をテーブルに並べていく。わずかに手が震えており、皿がカタカタと音を立てた。

 「あ、ちがうちがう。ハンバーグのほうがあたし。お父さんがリゾットね。」
 「えっ!?はっ、はい、し、失礼いたしました。」

 確かに勘違いされるのも無理はないだろう。普通は男のほうが特大ハンバーグだ。
 最近は食欲減退気味の私と対照的に華の食欲は旺盛で、どこへ行っても私よりたくさん食べる。これだけ派手に肉を食うのであれば牛丼屋だっていいじゃないか。 


 しかし、彼女が驚いたのはきっと料理のことだけではなく、私が華の父親であることを分かってしまったためでもあったろう。

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