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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第27章 群がる蟻たち

柚子からしてみれば、いかにも高そうな生地に全身を包まれている千鶴と比較して、自分がみすぼらしいと感じもするが、ごく普通のローティーンの財力からすれば、それは致し方のないことである。
「高梨、柚子ちゃんの荷物、お願いね。」
「かしこまりました。」
柚子の緊張のあまりか、あるいはその男が黒子のごとく存在感を消すことにたけていたのか。それまで柚子は気づいていなかったが、そこには千鶴が連れてきた運転手が控えていたのである。
高梨と呼ばれたその初老の男は、自分の娘ほどの若い女に、軽く呼び捨てにされ命令をされることに疑問の素振りも見せず、その言葉に従う。それは勿論、大人の世界では納得のできる関係ではあるが、まだ幼い柚子にはそういった神経は飲み込めない。
「あ、あの、自分で持ちますから・・・」
「お嬢さん、それはいけません。わたくしの仕事でございますから。」
丁寧だが、きっぱりと強く断定されて、それ以上抗うこともできず、貴重品は全部ザックに入っていることを確認すると、柚子は自分のキャリーバッグをその男に託した。
「では、車を回してまいります。」
「高梨、柚子ちゃんの荷物、お願いね。」
「かしこまりました。」
柚子の緊張のあまりか、あるいはその男が黒子のごとく存在感を消すことにたけていたのか。それまで柚子は気づいていなかったが、そこには千鶴が連れてきた運転手が控えていたのである。
高梨と呼ばれたその初老の男は、自分の娘ほどの若い女に、軽く呼び捨てにされ命令をされることに疑問の素振りも見せず、その言葉に従う。それは勿論、大人の世界では納得のできる関係ではあるが、まだ幼い柚子にはそういった神経は飲み込めない。
「あ、あの、自分で持ちますから・・・」
「お嬢さん、それはいけません。わたくしの仕事でございますから。」
丁寧だが、きっぱりと強く断定されて、それ以上抗うこともできず、貴重品は全部ザックに入っていることを確認すると、柚子は自分のキャリーバッグをその男に託した。
「では、車を回してまいります。」

