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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第27章 群がる蟻たち
 「あのっ!きっ、来ちゃいましたっ!」

 開けた勢いで、そのまま一歩踏み出して柚子は部屋の敷居をまたいだ。

 その瞬間。

 「おおおおおおおおお!!!」

 と大勢の男たちの感嘆の声と、2秒遅れて拍手が沸き上がった。

 「……えっ!?」

 50畳はあろうかという、大きな和室に、大勢の男たちが集まっていた。
 何人いるか、一瞬で柚子が捉えることができなかったということは、少なくとも7人は超えていたということになる。

 そして不気味なことに、彼らは全員、顔がわからないように覆面をつけているのだ。

 「え、ちょっ…ち、ちららさん、これどういう…」

 柚子は一瞬にして怯えた表情となり、キョロキョロと辺りを見回す。

 「あらあら、何を言っているの?ちゃんと約束したとおり沢山の殿方を用意させていただいたのよ。」
 「だ、だって…え?は、花火…」

 その場の異常な状況に、清隆、という名前をストレートに出せず、柚子の口から出てきたのはキーワードだ。

 「もちろん。ちゃんといいタイミングで花火を上げてあげるわ。」

 「……だ……騙した…」
 「そんなことないわよ。こういうの、期待してここに来たのでしょう?」

 「…そ、それは…」
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