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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第28章 桜井柚子。オンステージ。
 「大丈夫、あの子はいつまででもちゃんと待っててくれるわよ。安心なさい。」

 安心などできるはずもない。清隆が待っているという事実もそうだが、それよりも大事なことがある。

 「これ、これ…清隆くんには見せてないでしょ?ダメ…見せちゃ…ダメ…お願ぃ…」
 「…そうねえ。…じゃあこの動画はこの場限り、ということにしておいてあげましょうか。」

 千鶴はそういってちょっと意地悪な表情をした。だからと言って、見せないからもう観念していうこと聞きなさい、というような脅迫じみたことは口に出さない。
 あくまでも、場の流れに柚子がどのように染まっていくのか、を楽しみにしているためであろう。

 全面的に信じたわけでもないだろうが、かと言ってそれ以上柚子もどうすることも出来ず、とにかく早く消して、とだけ懇願するが、その願いは拒否された。

 「いやあ、本物はやはり画像とは違いますねえ。肌が、わっかい!」

 痩せこけたスパイダーマンが柚子に顔をよせ、うなじの部分に手を伸ばした。

 「さっ、触らないで…」

 浴衣に合わせてアップにまとめた髪のおかげで、柚子のうなじは晒されている。しかしそれは清隆との一夜を過ごすために着飾った姿であって、このような男たちに許すために準備されたものではないのだ。
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