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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第28章 桜井柚子。オンステージ。
 中の様子を指先で確認したあと、20面相は指を抜いてそのニオイをくんくんと嗅いだ。

 「ふむ。至極健康的なこの香り。便秘の傾向はないみたいですね。これなら、そんなに量を使わなくてもよさそうですよ。」

 20面相は千鶴のほうを向いてそう言った。

 「また…わたくしと比較しているのね…」

 千鶴が顔をしかめると、男たちは、はははと笑った。皆、そのことに納得しているという雰囲気だったが、千鶴がそれで本格的に気を悪くする様子もない。

 「よし。じゃあ300ccにしておこう。ただ、ちょい濃いめがいいかな。しっかりとした形のものが滑らかに出てくるほうが楽しい。」
 「は…や、やめて…そんなの…ありえないって…」
 「緊張しない、緊張しない。みんなやってることだから。」
 「緊張とかじゃないぃっ…やってないぃ…」

 ここにきて、柚子の表情はほぼ泣き顔である。これまで、姉にすら見せたことのない醜態を見せ物にされようとしているのだから無理もない。

 20面相が薬液の計量に入ると、周囲の男たちは協力して場の構築を始めた。
 ブルーシートを敷き、大きな洗面器を座卓の淵の下におく。
 そして、障子とその向こう側のガラス窓もあけ、和室は外部に暴露された状態となった。

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