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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第28章 桜井柚子。オンステージ。
 「お薬効いてきたみたいね。だって本当に望んだままに殿方のオチンポを頂いても、単純に淫乱な女の子が出来てしまうだけでしょう?だから一度は人を好きになってもらって、そんなこと望む状態から普通の女の子に戻してあげた、というだけなのよ。」

 つまり千鶴の仕組んだことは、わざわざ柚子を深く傷つけるために準備された、と要約される。

 「そんな…そんなことのためにわざわざ…」
 「心底嫌がらない女の子では新鮮味が足らないんですよ。」

 ライオンマスクの男が口をはさんだ。

 「あら、またそれ、わたくしのことかしらね…。でもね、柚子ちゃん。清隆に彼女がいないのも、紹介してあげたかったというのも本当の事なのよ。」
 「ぜ、絶望なんて…いぃた、痛たたたっ…し、しないから…」

 「それはいいことね。希望を持って耐える姿がたまらないわ…清隆、間に合うといいわね?」

 「!……」

 千鶴の言葉は柚子の希望を完全に見透かした言葉である。しかし、ではこの場に間に合ってしまえば、それはそれで絶望的な醜態を清隆に見られてしまう危険もはらんでいることに柚子は気づいた。

 来て、助けて、いや、来ないで、見ないで…

 腹痛は強くなる一方で、痛みのなかで柚子の精神は混乱する。
 そして刻々とその瞬間は迫っていた。

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