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第29章 人形とさして変わらないわたし

　ラインに来たメッセージを確認してみると、それはちららさんからで、

　「サイトのほうに動画を送りました^^」

　とだけ書かれている。

　それが柚子の動画だろうなということはすぐに想像がついて、私は一気に目が醒めた。
　そうなるともう朝まで待てそうもない。

　お父さんを起こさないように気を付けて、私はそおっとベッドを抜け出して自分の部屋に向かう。

　服を着るのももどかしく、私はPCを立ち上げると、すぐにその動画を開いた。


　そこには果たして、柚子の姿があった。