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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第29章 人形とさして変わらないわたし
 「あの」画像とは、姉が撮った縛られた柚子の画像を、全身に落書きを書きこまれ街中に放置されている、というように加工された画像だった。いくつかあった加工画像の中でもそれは柚子を最も興奮させ、街ゆく見知らぬ人々に次々と犯されていくというシチュエーションの妄想は、柚子を幾度となく絶頂に導いた。

 自分に許可もなく勝手に恥ずかしい画像を公開され、それは怒るべきところかもしれなかったが、柚子は自分でも一番興奮した加工画像に皆も一番喜んだということのほうに奇妙な心地よさを得ていた。
 それは、シンパシー、という感情に近いかもしれない。

 そして、その画像の再現だとするのであれば、次のシナリオはもう見えている。

 「察しがいいわね。」
 
 千鶴がそういうと、男たちの手によって障子は解放され、昨晩のようにそこは外とつながった空間となった。しかし、夜とは異なりよく晴れた空の下である。自分だけが全裸で、しかも全身に卑猥な落書きをされた体を日の下に晒すことは、柚子のM性刺激し始めていく。

 「じゃあ、行きましょうか。」

 何処ともいわず千鶴がそう告げると、前に出てきたヒョットコ男が柚子に鎖のついた首輪をあてがった。

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