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透明犯罪捜査官 美荻野凛々香の非日常
第1章 ―美荻野凛々香の日常―
「え?」

 言われて気づく。凛々香の体に巻きつけたバスタオルの裾が捲りあげられ、ヒップが露出しているではないか。

「やだっ……ちょっと、何するの!」

「じっくり見たいんだよ……いつも恥ずかしがって、見せてくれないじゃないか」

(瑠偉人……そんな風に思っていたの?)

 セックスは好きだし、口内に発射されたザーメンを見せることにも興奮するが、それとこれとは別。凛々香はお尻や性器を見られることを厭がって、挿入はいつも明かりを消してからだった。

「……今日はたっぷりと見せてもらうよ。ホラ、ホラ……」

 ぐにいっ……

 尻たぶを掴まれる感触。瑠偉人の指が、凛々香のヒップを暴こうと、割れ目を両手で押し拡げる。

「アアンッ……やあっ……」

「恥ずかしがらないで……凛々香のお尻の穴……とっても可愛いよ。小さくすぼまって……ピンクのヒダがヒクヒクしてる」

「嫌ぁ……言わないでぇ……」

 姿の見えない相手から逃れるのは難しい。凛々香は大きな掛け鏡の前まで連れてこられ、両手を壁についた立ち姿勢で尻を開かれてしまった。

(瑠偉人に恥ずかしい所を見られてる……どんな顔で見ているの? わからない……)

 鏡の中には瑠偉人の姿はない。ただ、羞恥に赤く染まった自分の顔が映っているだけだ。と、鏡の中でバスタオルがモコモコと膨れ上がった。瑠偉人が手を潜り込ませて、乳房をまさぐり始めたのだ。それは背中に密着した瑠偉人の体の温もりと、直に肌に伝わる感触でもわかった。

「あっ……ああっ……んっ! くぅっ……んふうっ!」

 タオルの盛り上がりがハッキリと指の形を浮かばせる。凛々香の豊かな乳房に這う熱と、そして確かな快感が、そこに見えない男の指があることを告げる。
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