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透明犯罪捜査官 美荻野凛々香の非日常
第1章 ―美荻野凛々香の日常―
「ハアンッ……ああっ……ダメぇ……気持ちいい……んはあっ……凛々香のおっぱい……あっ、あっ……あんなにされて……」

 あちらこちらへとぶるぶるふるわされるふたつの肉玉。もぎ取らんばかりの瑠偉人の手の動きが、肉の歪みとなってクッキリと見てとれる。恍惚に蕩ける意識の中、薄ぼんやりと目に映るあられもない自分のその姿が更なる興奮を凛々香にもたらす。

「ん……ふうっ……キスして……」

 んちゅううっ……

 濡れた唇の感触が、凛々香の下唇に当たった。そのまま肉を食まれながら、凛々香の舌がダンスのパートナーを探すように空を彷徨う。

「あむっ……ふちゅっ……ん、ん……」

 ちゅぐっ……くちゅ、くちゅ……

 差し出され、何もない中空で淫らに泳ぐ赤い舌。

(ああ……いやらしい……私ったらこんなに……アフウッ……んあ、あああ……おっぱいを歪ませて、舌を震わせて……ああっ……はああっ……何てはしたないの……ふうぅぅん……)

 ずちゅ……ちゅく……ちゅるるっ……じゅる……ちゅ……ちゅるっ……ぴちゃ……ちゅむっ……ろろ、ろろろ

 しばし、薄暗い居間には、淫猥な愛の唾液の交換の音だけが静かに続いた。

 そして高まった愛欲の炎が、凛々香の下腹へと下りてゆく。火の入った女体の溶鉱炉は今やドロドロに情欲を融解させ、男のモノを待ち受けていた。

「……欲しい?」

 瑠偉人が一言だけ、呟く。
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