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透明犯罪捜査官 美荻野凛々香の非日常
第5章 ―美荻野凛々香の非日常―
――本日午後、警視庁前で淫らな行為に及んだ警察官が逮捕されるという事件がありました。逮捕されたのは現職の捜査官、美荻野凛々香 二十四歳。

 TVのニュースが凛々香の破滅を伝える。

――透明ドラッグを服用しての破廉恥な行為とみられますが、情報によりますと驚くべきことに、彼女は透明犯罪を専門に捜査する透明犯罪捜査二課に所属しており、まさにミイラ取りがミイラにという事態に、警察は厳しい批判を免れないでしょう……

 プッ……

 TVの画面が消える。

「任務完了、お疲れ様」

 そう言ってリモコンを置き、TVの前の拓の体に腕を回したのは多賀春名――瑠偉人の妹だった。

「役に立ったでしょう? 私のビデオ」

 スキャンダルを起こして透明犯罪捜査二課を潰す。あるいは発足を阻止する。その任務のために捜査員たちの身辺を洗う中で、接触を持つことになった多賀春名。彼女は非常に協力的だった。自分自身の弱みともなり得る兄との情事を自ら隠し撮りして提供したばかりか、凛々香を破滅へと追い込んでいくための透明プレイの内容指示まで、彼女が毎回考案するほどだった。

 拓は春名の作ったプレイ内容を、瑠偉人へ送信していたにすぎない。

 最後に酒倉を巻き込むのも春名の発案だった。

 どうあれ、この大スキャンダルで、捜査二課は活動の自粛を余儀なくされ、透明犯罪の原因解明は大幅に後退することになるだろう。しばらくは時間が稼げるというわけだ。そしてその稼いだ時間で新たなる隠ぺい工作をする。しかしそれは少なくとも拓の任務ではない。拓は自衛隊に残るつもりはなかった。

「ね……お祝いのご褒美をあげる……」

 春名が拓の股間に手を当てる。
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