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君は僕のものだった
第1章 君は僕のものだった
 だから、18歳だった彼女に責任を果たしたとき、ぼくは安堵したんだ。
 ようやく、もう終わりに出来るんだって、安堵して、仕事から帰って、1人で、お酒を飲みながら、写真のなかで裸になってる彼女を見て、泣いて、ヌイてから、思い出や気持ちごと、ぼくが持ってた彼女のすべてを処分したんだ。
 この部屋と同じような状況だった、どうしようもない荷物といっしょにね。

 知らなかったよね。
 だって、ぼく今までなにも言わなかったもんね。


「ていうか、あの頃はほんとよく食べたよね。ご飯とかお釜抱えて食べてたもんね。今いっかいの食事でどんくらい食べるの?・・・へぇー!やっぱトシとともに食事量も低下していくのかぁ。1日3合で足りるなんて、現役時代では考えられないよね。って大学卒業してナンネンになるの?あ、もう8年・・・って、ええっ!?今年30歳になんの!?ジジイじゃん!早くケッコンしなよ!やばいよ!」


 というより、一生、言うつもりもないんだ。
 ごめんね。
 ぼくは君に、どれくらい謝れば足りるだろう。



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