この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
君は僕のものだった
第1章 君は僕のものだった
「・・・とか言って、うちのパパも今年36歳だよー。ほんとジジイだよ!?最近腹が出てきてまじヤバイよ。ダイエットしろっつってんだけど聞かなくてさー。付き合ってた頃はもうちょっとカッコよかったはずなんだけど、最近じゃもうトドにしか見えないよ。毎晩子供が残したの全部食べるからかな?あーほんと、鍛えて欲しいわー。ねぇ、まだジムとか行ってんの?あ、やっぱり?締まってるもんねぇー。うらやましいなー」

 
 ううん・・・謝っても、許してもらえるようなことじゃないよね。


「今も走ったりすんの?あ、そっか。そっちは海が目の前だもんねー。いいなぁー。海岸沿いを早朝ランニング!憧れるー!夏場は海水浴とかできんの?マジで!いいなぁー!今度遊びに行っていい?・・・え?ダイジョウブダイジョウブ!この子も男の子だからさぁ、三兄弟はテキトーにゴザ寝さしとけばいーから!わたしらは一緒の布団で寝んの!むかしみたいに!そしたらワンルームでもいけんじゃん!あはははは!」


 もしぼくと君が家族じゃなかったら、君は、どんな人生を歩んでいたんだろう。
 最近、そんなことばかり考えてしまうんだ。


「・・・え。いやいや、無言とかないっしょー。冗談だよ、冗談。ほんとに、冗談・・・・」


 もしも、なんて都合のいい言葉だけどさ。
 でも、最近、もしも、って言葉ばかり、浮かぶんだ。
 もしもぼくが、君と家族でなければ、君はいまごろ、大学に通えていたのかな、とか。


「・・・いや、ほんと、こういう空気はやめましょう!いけません!気まずいのとかほんとだめです!」


 ううん、ちがう。
 高校生で妊娠して、でかい腹で卒業式に出ることもなかったのかな、とか。
 ううん・・・。


「・・・ねぇ、ほんと、なんか喋ってよ。ほんと、脇汗でてきたって。だってわたし、ほんとに冗談で・・・そういう冗談言えるくらいになれたらって思ってる感じで・・・」


/22ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ