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君は僕のものだった
第1章 君は僕のものだった
「どうして、わたしに悪戯しようと思ったの?」

 
 それ以上に、ぼくらがここまできてしまったすべての原因をつくった、あの女が憎くてたまらなくて、あの女を殺してしまいたい、っていう強い衝動に駆られてしまってさ。


「あ、あの!怒ってはないんだよ?ぜんぜん、怒ってないの。なんとも思ってないよ?わたしは、好きだったから・・・嫌じゃなかったから・・・。ほんとに、一度も嫌だなんて思ったことなかったから。ただ、単純に、どうしてわたしに、幼稚園とかそこらのわたしのパンツを脱がせてさ、お股を舐めたりとか、自分のを舐めさせたりとか、そういうことをしたのかなって。ずっと気になってたから」


 君はいつもこんなふうにぼくに気を使って、絶対にぼくを責めたりしないけど。
 ぼくはね、ぼくは・・・。
 君のように優しくないから。

 ぼくはあの女を、どうしても許せなかったんだ。


「・・・なんとなく?そっか。そういうもんかな。じゃあもうひとつ聞いていい?どうしてわたしの処女を10歳で奪おうって、思ったの?誕生日の晩だったよね。水族館に連れてってくれたでしょ?あの帰りだったから・・・どっか連れてってくれたのってあのときくらいだったから、なにか意味があったのかなって・・・」


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