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お慕い申し上げて居ります
第2章 連絡
朱里はその後友人やその他の後輩、教師にも話しかけられ、結局学校を出たのは下校時間ぎりぎりの18時だった。

ふとメールを確認すると知らないアドレスからメールが来ている。

(もしや...)

見ると署名欄に中田聡の文字。

その場で飛び上がりでもしたい気分だったが、下校している生徒もいたので自制した。

メールの内容は「今日は会えて良かった」という、一見当たり障りない文だったが、朱里にはとても貴重なものに思えた。

「あ、坂井さんまだいたの?」

「!?!?」

中田先生、再登場。

「え、あ、はいっ。いろん、色んな人とっ話してて!」

驚きすぎて、しかもまた姿が見られた嬉しさと緊張で動悸が激しくて、言葉が上手く出ない。

「あはは、噛み噛みだよ。面白い」

「うう...ごめんなさい」

「別に謝んなくても」

「ごめんなさ...」

「ふふ、だから謝らなくて良いんだってば。
それよりさ...これから時間ある?」

「へ?」

何だろうこの展開。何処かに連れて行って貰えるのだろうか。
好機どころではない。

朱里は思った。

「予定は、無いです」

「じゃあ一緒にお祝いしよう?」

何を言っているんだこの先生は。
これは夢?


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