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お慕い申し上げて居ります
第3章 交差
「坂井さん...」
「先生」
「ん?」
「名前で、呼んでください...」
「あか、り?」
「ふふふっ 嬉しい...」
「僕のことも名前で」
「ううん、先生はまだ先生ですよ。
だって私まだ卒業していません」
明るく言うが、
中田にとっては痛い事実。
「そうだね...ごめん」
「でも大丈夫です、よ」
「何が?」
「先生が解雇されたり、とか。もう私は卒業生も同然だから大丈夫...謝らないでください」
朱里はまだ赤い頬を上げてにこりとして言った。
そんな純粋な笑顔を前に、中田は葛藤している。
目の前にいる朱里が愛しくて。
本当は、抱きたくて。
「先生?どうかなさいました?」
「もう、僕...」
不思議そうな顔をして中田の顔を見つめる朱里。
その視線に応えるように朱里を見返して、中田はその禁断の一句を言った。
「朱里を...抱きたい」
「先生」
「ん?」
「名前で、呼んでください...」
「あか、り?」
「ふふふっ 嬉しい...」
「僕のことも名前で」
「ううん、先生はまだ先生ですよ。
だって私まだ卒業していません」
明るく言うが、
中田にとっては痛い事実。
「そうだね...ごめん」
「でも大丈夫です、よ」
「何が?」
「先生が解雇されたり、とか。もう私は卒業生も同然だから大丈夫...謝らないでください」
朱里はまだ赤い頬を上げてにこりとして言った。
そんな純粋な笑顔を前に、中田は葛藤している。
目の前にいる朱里が愛しくて。
本当は、抱きたくて。
「先生?どうかなさいました?」
「もう、僕...」
不思議そうな顔をして中田の顔を見つめる朱里。
その視線に応えるように朱里を見返して、中田はその禁断の一句を言った。
「朱里を...抱きたい」