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改訂版◆散る華如く
第1章 すべての出逢い
――そして、今に至る。

「じゃあ、行こうか・・・」

「は、はい。」

しをなは―杏沙を指名していた。

「まさか、見習いである俺を指名するなんてね。」

「そ、そうなのですか・・・?何も知らずに・・・すみません。」

「怒ってないから、謝らないでよ。」

苦笑に似た笑みを浮かべ、杏沙は言う。

座敷に着くと、彼は言った。

「あんたのことを聞かせてよ、しをな・・・」

「わたしのこと、ですか・・・?」

意外な答えだったのか、しをなは目を瞬かせた。

「うん。俺・・・何故だか分からないけど、あんたのことをもっと知りたいんだ。」

「―はい。でもその代わり、杏沙さんのことも・・・教えてくれませんか?」

「俺の・・・?いいけど?」

「よかった・・・」

彼女は微笑んだ―本当に嬉しそうに、頬を染めて。
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